かつての前口上、または単なる能書き(笑

SMC-777は、1982年にソニーが初めて世界に問うた名機SMC-70の後継機種として、1983年に日本国内に特化したモデルとして発売された名機です。

残念ながら当時は、既に8ビットマイコンの市場は膨大なソフト資産を背景としたNECのPC-8801の独走が始まっており(異論はあると思いますが)、かろうじて富士通FM-7とシャープのMZ及びX1シリーズが食い下がっていた、という状況でした。その他の家電メーカーはまったく市場に認知される事も無く(どことはいいませんが)、後に現れて結局ファミコンに淘汰されたMSX(これも異論があるとおもいますが)の市場にこぞって参入していきました。SMCが商業的には成功とは言いがたかった状態のソニーも、そのMSXのメジャーベンダーとして松下と双璧をなすのですが、その後のMSXの歴史はご存知の通り。

SMC-777は、不人気だった(失礼)割には広告は松田聖子を起用、また世界初の3.5インチFDD標準搭載による「ソフトウエアプレーヤー」というコンセプト、ハウスブランドによるAPPLE][ソフトの移植等々、他のメーカーには無い独自の世界を構築していきました。メジャーだったPC8801やFM-7、MZやX1はいまでもWebに情報が発信されていますが、殆ど情報の発信が無いその他大勢(パソ○ア7とかマ○チ8とかベー○ックマ○ターとか)に比べると、SMC-777のWEB上での情報量は、現役当時の販売台数を基準に考えると特筆に値します。ソニークリエイティブプロダクツ系のキャラクタを駆使した独自ゲーム、史上最高のCP/Mマシンと当時のデジタルリサーチ社長をして言わしめたSMC-70の後継機種としての素性のよさ等、このままハード/ソフト共に風化させてしまうわけにいかない、との思いは、「絶対数は少ないがマニアが多い」と言われる多くのSMC-777現役オーナーの共通したものだと思います。

このページでは、SMCオリジナルソフトの保管(補完?)方法、ハードの手入れ方法、Windows上で動作するエミュレータ等の情報を発信していく予定です。

市販ソフトのリストには、ソフト名、プロテクトの有無、バックアップもしくはDOSファイル化が可能な手段を記載しています。が、決して違法なコピーを奨励しているわけではありません。既に20年近い時間が経過して、ソフト、ハード共に保全が難しい状況下で、ソフトウエアはバックアップもしくはDOSファイル化により、またハードウエアはPC上で動作するエミュレータで保全することで、オリジナルフロッピの劣化や、SMC-777本体の故障その他を心配することなく、安心してSMC-777のすばらしさを後世に伝える、というのが個人的な目標です。(日本を離れて長いので、日本語が変ですが)この点、ご理解いただければ幸いです。

各種ツールを提供くださっている佐藤義弘さんが、SMC-777エミュレータを開発されました。このホームページも軸足がWinSMC紹介になりつつあります。

このページはリンクフリーです。でも連絡を頂ければきっとよろこぶでしょう。リンクのページに即席バナーがありますので、ご自由にお使いください。

戻る